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【アリアの音楽話】第3号

2010/07/01

※本メールマガジンは日頃お世話になっている皆様方にbccにて一斉配信させて頂いております。

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  「アリアの音楽話」 第3号

   発行年月日:2010年7月1日(木)

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【目次】

1.ごあいさつ
2.クラシック音楽に触れてみよう
  「作曲家シリーズ◎ピアノの詩人 ショパン」2/2
   ――パリのファッションリーダー的存在!?
3.認知症患者様のためのコンサート
4.音がく会のご案内――7月21日(水)
5.編集後記

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   1.ごあいさつ

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日ごとに暑さの増す今日この頃、皆さま方におかれましては益々ご健勝の事と存じます。

先日開催致しました「音がく会Vol.7」では、普通ではなかなか間近で見ることの出来ない、
アルトフルートや、バスフルートも登場し、充実したアンサンブルに皆様大変喜んで頂きま
した。
今月もまた気持ちを新たにして、皆さまに音楽の喜びをお届けできるよう励んで参ります。
宜しくお願い致します。

                            株式会社アリア 代表取締役
                                     堀口直子

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2.クラシック音楽に触れてみよう
  「作曲家シリーズ◎ピアノの詩人 ショパン」2/2
      ――パリのファッションリーダー的存在!?

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先号から引き続き、今号もショパンについて紹介致します。

祖国ポーランドからパリに出てきた彼の年収は、当時の労働者の平均収入の10~30倍もあっ
たといいます。
どちらかというと浪費家と言っていいショパンは、この大きな収入を惜しげもなくパパッと
使いました。貴族的でおしゃれな生活をすることに、とことん拘ったのです。
とはいえ、彼はいたずらに派手をすることはせず、例えばファッションにおいては、色の趣
味も黒、紺、薄茶、グレー、薄紫などの上品なものがお気に入り。
中でも、白の鹿皮の手袋が「ショパン風」と呼ばれる人気アイテムになったといいます。
ショパンはパリのファッションリーダー的存在だったのです。

♪お勧めの曲♪

前号ではノクターンなどの小品を中心に紹介しましたが、今号では比較的規模の大きい作品
を紹介致します。
どれもCDショップで簡単に手に入る曲ばかりです。

・バラード(全4曲)
 バラードとはそもそも伝説などを題材にした物語詩のこと。
 ポーランドではミツキェヴィッチが愛国的なバラードを書き、ショパンはその詩に霊感を
 得てピアノ曲を作った。4曲の中では特に、1曲目の人気が高い。

・舟歌 作品60 嬰ヘ長調(36歳の作品)
 恋人サンドとの別離の予感の中で、孤独や哀しみなどすべてを受け入れたような透明なや
 さしさがあふれている。ショパン最高傑作のひとつ。 

・ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11(20歳の作品)
 世界的な音楽家としての成功を夢見て作った曲。
 テクニックの高さをアピールするため自分自身「弾けないのでは」と心配したほどの難曲。
 全体を通してショパンらしい甘く美しい旋律が存分に味わえる。


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 3.認知症患者様のためのコンサート
    
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今号では、アリアが毎月取組んでいる「認知症患者様のためのコンサート」についてお話し
たいと思います。

昨日も横浜市内の認知症患者様の介護施設にてひとつコンサートを終えてきたばかり。
涙あり笑いありの大変素晴らしいコンサートをお送りすることが出来ました。

当然のことですが、このコンサートはただ単に曲を演奏していくだけのものではありません。
演奏をしながら患者様と対話をするような感覚で取組むことが絶対条件です。

また、プログラムの組み方も、通常のコンサートとは少し変わってきます。
認知症という病気のことをきちんと理解し、どういう曲の組み合わせにして、どういう風に
進行していくかについて徹底的に検証していきます。
普通のコンサートでは考えられないようなタブーもいくつかあるのです。

それにしても音楽というのは本当に素晴らしい。
これまで自分の意志では喋ろうとも、身体を動かそうともしなかった方が、音楽に触れたそ
の瞬間から歌詞を声に出して歌い、立ち上がって手拍子を始める。
普段は絶対に表情を変えない入居者様も、好きな音楽が聞こえてくれば笑顔になる。

毎回必ず行う「入居者様の参加型コーナー」も、目玉プログラムのひとつ。
入居者様と、介護師さん、そして演奏者が一丸となって取組むこのコーナーでは、会場全体
の緊張感が一気に高まります。
そして、見事に演奏を達成することが出来た時には、その喜びや達成感をその場の全員でわ
かちあう。
音楽だからこそ出来ることです。

今月もいくつかのコンサートが予定されていますが、そこではまた新しい入居者様の笑顔が
見られることでしょう。
「音楽を通して社会貢献をしていきたい。」
これがアリアの想いです。

※次号は、音楽葬のことについてお話し致します。

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  3.「音がく会」のご案内

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アリアでは、毎月「音がく会」というスタジオ・コンサートを主催しています。
ひらがなの「がく」には「(音楽を)“楽”しく“学”ぶ」という二つの“がく”を当て
ています。
本物の音楽を誰もが気軽に味わえ、楽しむだけでなく学べ、学ぶだけでなく楽しんで頂きた
い。その思いから「音がく会」は誕生しました。

演奏者による解説や、ちょっとした本音トークを交え、更に詳しく学びたいお客様のための
テキストもご用意し、ご来場のお客様からは毎回喜びの声が寄せられています。

次回のテーマは「イタリアの音楽と文化」。
オペラやカンツォーネ発祥の地イタリア。
先ごろ、このイタリア留学を終え帰国してきたばかりのソプラノ歌手、原知恵子さんが素晴
らしい歌声を披露してくれます。
イタリアの音楽事情や、ちょっと意外なイタリア人の生活習慣についてのトークを交えなが
ら楽しんで頂く音がく会。
ご期待下さい!!

●音がく会 Vol.8 詳細●

テーマ:「イタリアの音楽と文化」~オペラと歌曲とカンツォーネ~

曲目:オー・ソーレ・ミーオ、サンタ・ルチア、タイム・トゥ・セイ・グッバイ、蝶々夫人
                                        他

【日時】
2010年7月21日(水) 19:00開演(18:30開場)

【会場】
THE STATION STUDIO -HATAGAYA-
(京王新線「幡ヶ谷駅」徒歩1分)

【出演】
原知恵子(ソプラノ)
野口幸太(ピアノ/MC)

【料金】
3500円(全席自由)

【お問い合わせ】
株式会社 アリア

tel:03-6766-6773
fax:03-6763-7378
e-mail:info@ariamusic.jp

FAX申込用紙(チラシ)は下記URLからダウンロード出来ます。
http://fileman.rakurakuhp.net/UserFiles/15740/File/1277358345.pdf

※スタジオコンサートのため、客席数に限りがございます。お早目にご予約下さい。

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      編集後記
 
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今月19日は海の日です。
「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ことを趣旨として1996年より制
定されました。
今月お話しした「認知症患者様のためのコンサート」では、極力季節感のある歌をプログラ
ムに入れるよう心がけています。

現在の年月や時刻、自分がどこにいるかなど基本的な状況把握のことを「見当識」と言いま
すが、認知症ではその見当識が失われやすいので、音楽を通して今現在の季節を思い出して
頂くのです。
今月のコンサートでは「浜辺の歌」をプログラミングしました。

作曲者である成田為三は、自作の手書き楽譜に「いとしの正子にささぐ」と書き、彼女に贈っ
たのだと。
しかし、この恋は実らず、楽譜は、「私には決まった人がいます」という手紙とともに送り
返されてきたそうです。
ちょっとほろ苦いエピソードですが、この歌は日本の代表的歌曲として外国でも歌われる機
会が沢山あります。

国土交通省の調べによると「世界の国々の中で『海の日』を国民の祝日としている国は唯一
日本だけ」とのこと。

7月19日の「海の日」には、日本の海を歌った「浜辺の歌」を鼻歌で歌ってみるのもいいか
もしれません。(今の)

ご精読ありがとうございました。

                             株式会社アリア:企画部
                                    野口幸太

~♪~~~♪~~♪~♪~~ おまけ ~~♪~♪~~♪~~~♪~

           You Tube 動画

     ◎ 成田為三 作曲/林古渓 作詞「浜辺の歌」◎

http://www.youtube.com/watch?v=qm3LTvfwMO8&feature=related

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【社員ブログ紹介】

◇株式会社アリア:代表取締役 堀口直子のブログ
     「女社長♪堀口直子の音楽と素敵な人々の話」
  http://blog.livedoor.jp/aria_music/

◇株式会社アリア:企画部 野口幸太のブログ
     「企画部長はピアニスト!?」
  http://blog.livedoor.jp/noguchiaria/


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